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アリシアクリニック破産はなぜ?返金や消費者への対応はどうなる?

医療脱毛大手として知られる「アリシアクリニック」が2024年12月10日、東京地裁に破産を申請し、同日破産開始決定を受けました。

アリシアクリニックの前触れもない突然の破産は多くの消費者の間で驚きと不安が見受けられます。

突然の破産に、返金や今後の対応がどうなるのか気になる方が多くいるようですね…

そこで今回の記事では、

・アリシアクリニックの破産理由

・返金など消費者への今後の対応

についてまとめていきたいと思います。

目次

アリシアクリニックとは

アリシアクリニックは2011年に開院しました。

開院後は、主に医療レーザー脱毛に特化したクリニックとして知られており、全国に約40店舗を展開する大手美容クリニックでした。

さらに、有名女優を起用した広告では知名度を高めていましたね。

アリシアクリニックの特徴としては以下の通り

1.白を基調とした高級感のあるデザイン
2.個室のカウンセリングルームと施術室
3.「笑顔をつくるクリニック」という理念
4.おもてなしの姿勢を重視

2021年4月期には売上高163億1540万円を記録するなど、業界内で一定の地位を築いていたように見えましたが、近年では大きな負債を抱えていたようですね。

アリシアクリニック破産・倒産理由

アリシアクリニックの突然の破産に世間では驚きの声が多くみられました。

そんなアリシアクリニックの破産申請に至った主な要因は以下の通りです。

1.競争激化による利用客の減少
2.広告宣伝費の増大
3.コロナ禍がもたらした経営の不安定化

競争激化による利用客の減少

アリシアクリニックに限らず、エステ業界全体が抱える問題として、過当競争の影響も大きいと言えそうです。

アリシアクリニックの業績悪化の背景には、同業他社との競争激化があり、利用客の確保に苦戦していたことが挙げられそうです。

多くのサロンが低価格を打ち出す中、顧客獲得のために値下げ競争が激化しました。

このような状況では利益率が下がり、経営基盤が脆弱化するのは避けられませんね。

また、前払い金を基にした経営モデルもリスク要因の1つと考えられそうです。

このモデルでは、顧客が支払った前払い金を店舗の運営や新規出店の資金として使用しますが、新規顧客の獲得が滞ると資金繰りが厳しくなり、いわゆる「自転車操業」の状態に陥ります。

アリシアクリニックはこの仕組みが破綻し、最終的に倒産に追い込まれたのではないでしょうか。

コロナ禍がもたらした経営の不安定化

新型コロナウイルス感染症の拡大によって、多くの人々が外出を控えるようになり、アリシアクリニックのような対面サービスを提供する店舗は、集客が著しく減少しました。

その結果、固定費や従業員の給与の支払いが継続する中で、収益が大幅に減少。

これにより、経営が厳しい状態に陥りました。

さらに、コロナ禍により顧客のニーズが変化し、自宅で手軽に利用できるセルフエステやオンラインサービスが人気を集め、従来のエステサロンは市場での競争力を失いつつあります。

開業当初は高い売り上げを誇り、軌道に乗っていたように見えていましたが、2023年4月期には売上高が134億7380万円に減少し、7539万円の最終赤字を計上していました。

宣伝広告費の増大

有名女優を起用した大規模な広告キャンペーンなどにより、広告宣伝費が膨らんでいたことも経営を圧迫する要因と言えそうです。

さらに、アリシアクリニックには姉妹クリニック「じぶんクリニック」がありますが、「じぶんクリニック」は経営が不安定でした。

そんな「じぶんクリニック」との統合もあり、アリシアクリニック全体の経営状況も悪化したとされています。

アリシアクリニック破産による消費者への影響

アリシアクリニックの破産は多くの消費者や社会に様々な影響を及ぼしています。

①被害者数の増大
債権者数が9万1818人に上ることから、多くの消費者が影響を受けていることがわかりますね。これらの消費者は、前払いで契約しているため、今後施術を受けられなくなる可能性が高いです。

②信頼の低下
医療脱毛業界全体への信頼が低下する可能性があります。今回の件を踏まえて、消費者は他の医療脱毛クリニックに対しても慎重になる可能性があります。

③従業員への影響
アリシアクリニックで働いていた医師、看護師、その他のスタッフが突然職を失うことになり、スタッフからも戸惑いの声が多く見受けられています。

④業界への警鐘
今回の突然の破産は美容医療業界全体に対して、過度な拡大や広告投資に警鐘を鳴らす結果となったことでしょう。

⑤消費者保護の必要性
前払い制のビジネスモデルに対する規制や消費者保護の必要性が再認識されることになるでしょう。

消費者への返金や今後の対応はどうなる?

アリシアクリニックは全国に43店舗を展開していましたが、破産によりすべての店舗で営業停止となり、再開の見込みはありません。

これにより、多くの顧客が予約していた施術を受けられなくなり不安の声が多く見受けられます。

消費者への影響は深刻で、約9万人もの債権者が発生しているとされています。

特に問題視されているのが、前払い金の返金問題です。

未使用分の料金が戻ってこない可能性は非常に高く、これが多くの顧客に経済的な損失を与えています。

さらに、クレジットカードやローンで支払いをしていた人々にとっても、契約解除や支払いの停止手続きが複雑化しているようです。

このような事態に直面した場合、破産管財人や消費者センターを通じた情報収集が必要です。

施術の保証(別の店舗が対応してくれる場合も)

施術の保証については、破産手続きの中での対応が困難な状況です。

未施術分の前払い金に関しては、一部返金が期待される場合もありますが、全額補償は非常に難しいと考えていた方がいいでしょう。

被害者に向けた情報提供として、破産管財人が公式サイトを通じて現状の報告を行っていますが、具体的な対応策の発表はまだ不透明です。

こうした状況下では顧客自身が情報収集を進める必要がありそうですね。

また、アリシアクリニックで脱毛できなくなった方に、他の脱毛サロンが救済してもらえる場合もあるみたいです!

対応策してくれる店舗については、Xのアカウントを下記に掲載しました↓

まとめ

今回の記事では、アリシアクリニックの破産についてまとめました。

現時点で、返金や消費者への対応がどうなるのかは不明で、被害に遭われた方々の不安は計り知れません。

ただ、破産したアリシアクリニックを営業していた法人に資産があまり無い状況では、返金などの対応は厳しそうです。

被害に遭われた方は、破産管財人や消費者センターへ問い合わせるなど、自身での情報収集も必要です。

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